いきつけのバーを見つけよう

最初にバーへ行こうと思った理由は「大人っぽく行きつけの飲み屋でも作りたい」という単純な理由でした。

当然どの店がいいのかわからず、紹介があるわけでもありません。自分は地方都市に住んでいますが、バーと呼ばれる場所は数えきれないほどあります。その中から選んだ店は、仕事が終わったあとにふらっと立ち寄りやすいように職場に近い、よく店の前を通っていたところを選びました。

初めて入った木屋町にあるバーは、バーという独特な空気に萎縮してしまいましたが、バーテンダーさんは一人で初めて訪れた自分に対して優しく話しかけてくれました。

そして、自分の場合は特殊な例かもしれませんが、兄がホテルバーで働いていたこともあり、入店直後はバーテンダーさんに兄と間違われていました。そして更に話を聞けば出身が同じ地元で仲の良かった友達の従兄弟だということがわかりました。そんなこともあって、世間は狭いと思いながら、バーデビューと行きつけのバーを見つけるということが同時に叶いました。

そこのバーテンダーさんは日本酒が好きで、メニューに日本酒もありました。その後も様々なバーへ行きましたが、店によって、もっと言えばバーテンダーによって店もお酒の味も変わってきます。それは単純な美味しい、不味いというものではなく、好みによって、そして時には運命のような導きによってお店を自由に選ぶことができるのだと思います。

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