日本でも浸透してきたジビエは、フランス料理の用語の一つとして、食材として狩猟した野生の鳥や動物を指料理すものですが、フランス語の「ジビエ:gibier」のもともとの意味は、英語でいうところの「ゲーム:game」。つまり「狩猟」のことです。主なものは野鳥ならヤマウズラやキジ、雷鳥、野生動物ならイノシシ、鹿、それに野ウサギといったところでしょうか。狩猟解禁時の秋から冬のシーズンのみ味わえる期間限定の味覚です。シーズンになると、パリのような大都会でも肉屋の店先やマルシェ(市場)に毛や羽が付いたままの鳥獣が並びます。いかにもフランスらしい光景ですが、野性の風味が強烈で独特のクセがあるジビエを料理するには手間も知識も必要なので、家庭で料理するのはなかなか難しいようです。臭みを取るためにハーブを多用したり、何時間も赤ワインに漬け込んだり。パリでもジビエを供するのは比較的高級なレストランに限られます。ジビエは食通が好む料理でもあるのです。
しかし、先斗町のデートに人気のジビエ専門店の様に、気軽にジビエを楽しめるお店も増えてきました。
ちょっと特別なデートを演出したい方は、ジビエはいかがでしょうか?